「え、日経平均って今が“最高値”なの?」
──そう驚いた20代・30代の方も多いかもしれません。
2025年、日経平均株価がついに4万円の大台に接近し、1989年の“バブル期の史上最高値”を更新しました。
株式投資を始めたばかりの方や、NISAをきっかけに投資を始めた方にとっては、「いま買っていいの?」「むしろ危ないのでは?」という迷いがあるはず。
この記事では、“いま”買うべきかを冷静に判断するための5つの視点を解説します。
短期で焦るのではなく、**「長期で勝ち残る投資判断」**のためのヒントをお届けします。
1. 【速報整理】なぜ日経平均が史上最高値を更新したのか?
2025年6月、日経平均株価が史上初の4万円台目前に到達。1989年の“バブル期”を超え、名実ともに新時代に突入しました。なぜここまで株価が上がったのでしょうか?
主な要因:
- 企業業績の回復と上方修正
特に半導体、自動車、機械など製造業を中心に、業績が好調。為替も円安(1ドル=155〜160円前後)で輸出企業の収益を後押ししています。 - 新NISAによる個人資金の流入
2024年から始まった新NISA制度で、特に若年層や中高年層の株式投資が活発に。安定株・高配当株への買いが継続しています。 - 海外投資家の買い越し継続
米国の景気後退懸念から資金が日本にシフト。企業ガバナンス改革(PBR1倍割れ企業への圧力)も評価されています。
2. 【ここに注意】「高値=危険」とは限らない理由
「史上最高値=割高=今買うのは危ない」と思う方も多いでしょう。でも、それは必ずしも正しくありません。
過去と今の“中身”は違う
- バブル期のPER(株価収益率)は50倍以上だったのに対し、今のTOPIXは約15倍前後と妥当水準。
- 今は企業が配当や自社株買いを積極的に行っており、株主還元意識が高い。
- 1989年当時の株高は「土地・借金バブル」でしたが、2025年は企業の実力とグローバル資金による株高です。
判断のポイント:
- 株価だけでなく**企業の中身(業績・還元姿勢)**を見ましょう。
- 高値=一律に危険という考えは、機会損失の元になります。
3. 【“今買う”のはアリ?】初心者が押さえるべき3つのチェックポイント
1. 業績や割高感の確認
- たとえばPER(株価収益率)が40倍を超えている銘柄は、将来の成長を過度に織り込んでいる可能性あり。
- 決算短信や四季報、会社IR資料で「今後の見通し」が確認できます。
2. 自分の投資目的との整合性
- 短期で売買するならリスク管理が重要。
- 長期保有が前提なら、多少の高値掴みでも将来のリターンで吸収されることも多いです。
3. 買い方を工夫する
- 一括投資ではなく、時間を分けて買う「ドルコスト平均法」がおすすめ。
- たとえば、毎月5万円を6ヶ月に分けて買えば、平均取得価格のブレを抑えられます。
4. 【失敗しないために】初心者がやりがちなNGパターン
❌ 雰囲気で買う(SNS・テレビの情報だけで判断)
「みんな買ってるから私も」という“雰囲気投資”はリスクが高いです。流行り銘柄はすでに割高なことも。
❌ 投資目的の不明確さ
「なんとなく上がりそうだから買う」では、下落局面に耐えられません。**投資の目的と期間(例:老後資金、教育資金など)**を決めておくと、ぶれにくくなります。
❌ NISA枠の“消化目的投資”
非課税だからといって、枠を埋めるために雑な投資をすると損失も非課税に。「枠の使い方」ではなく「中身」で勝負しましょう。
5. 【実践編】いま買うならどんな投資戦略があるか?
💡 1. 積立投資で高値リスクを抑える
- 毎月一定額を買うことで、価格のブレを平均化。
- 新NISAの「つみたて枠」と好相性。
💡 2. 成長株+高配当株の組み合わせ
- 半導体や再エネなど成長テーマは成長枠に。
- 一方で、通信、銀行、商社などの高配当株で安定収入を得る。
💡 3. 地域&通貨分散を意識
- 米国ETF(VTI、QQQなど)と日本株を組み合わせる。
- 円だけでなくドル建て資産を持つと、為替リスクが分散される。
💡 4. ETFでのテーマ分散投資も一案
- 例:半導体ETF(2556)、高配当ETF(1478)、TOPIX連動ETFなど
- 少額で分散でき、個別株よりリスクが低い。
6. 【まとめ】焦らず、戦略的に「勝ち続ける」ために
✅ 今の相場環境は「高いから危ない」ではなく、「高いからこそ慎重に判断」が求められます。
- 株価が上がっているときほど、「買わなきゃ損」と焦ってしまいがちですが、その焦りこそが一番のリスクです。
- 長期的に見れば、多少の高値掴みはリターンで吸収されることもあります。
- 大切なのは、自分の目的に合った投資を、無理のない方法で続けること。
2025年の株式市場は、確かに熱を帯びています。
ですが、焦らず・慌てず、「自分の時間軸」で投資を進めましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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